ノルディックウォーキングとは
ポールを使って歩く、フィンランド発祥のノルディックウォーキング。気軽に始められ、全身運動効果の高いエクササイズウォーキングです。正しいフォームで歩くと、消費カロリーが通常のウォーキングよりも30%〜40%高まります。無理なく自分のペースで、体力作りやスタミナアップ、減量、肩や首のコリの改善が可能です。
北欧では1980年頃「ノルディックウォーキング」が提唱されてからわずか20年足らずで、世界40カ国で親しまれ、今では愛好者数が800万とも900万とも言われる人気スポーツです。
結果を競うスポーツではなく“レクリエーションスポーツ”です。このノルディックウォーキングを応用、発展させることにより、トレーニングへの応用や医療に近い分野への対応が可能となります。
「健康増進」、スポーツを楽しんでもらう「スポーツ推進」、スポーツによる「体力づくり」、体力に自信がない人への「福祉」。それぞれを目的として実施することができるのが、ノルディックウォーキングです。
年齢や体力で分けることなく、多くの人が同じ運動を楽しむことができるのが、ノルディックウォーキングの特徴です。
専用ポールを持って歩く全身運動
クロスカントリー選手が夏の間のトレーニング法としてフィンランドでスタートしました。季節を問わず誰でも簡単にできる運動として広まり、ヨーロッパを中心に愛好されています。大会やコースが設置、普及し、専門雑誌、トラベル雑誌やフィットネス雑誌で特集が組まれています。
普通のウォーキングと違い、ノルディックウォーキングでは専用のポールを使うことで、効率的に有酸素運動を行うことができ、下半身だけでなく上半身の筋力も使う全身運動で、筋肉トレーニングと共にストレッチも行うことができます。
●何かスポーツを、という人に
これまであまり運動をしてこなかった人でも、運動能力に左右されないウォーキングが基本ですので無理なく始められます。
●歩き方をきれいにしたい人に
ポールで地面を押しながら歩くことで姿勢が良くなります。踵からつきつま先で蹴るというフォームにより普段の歩き方もきれいに補正されます。
●効率の良い運動効果を得たい人に
通常のウォーキングよりも30〜40%も高いカロリー消費率が実証されており、トレーニングメニューに取り入れるアスリートも増えています。
●体重が気になる人に
場所や時間、季節を問わず実施できます。高いカロリー消費量と90%の筋力を使う運動によるメタボ対策が可能です。
●ランナーの方に
背中、首、上半身を鍛えるだけでなく、姿勢の矯正、腕の振りが補正されます。ランナーズニーの予防、レース以降の調整に活用していただけます。
●企業の福利厚生の一つに
施設などの契約もなく、ウォーキングポールがあれば、健康維持、増進を目指せます。運動能力も問いませんし、コミュニケーションを取りやすい環境づくりにも役立てていただけます。
ノルディックウォーキングによる効果
●やさしいスポーツ
正しいフォームを取得すれば、ポールの動きにより90%相当の筋肉を活動させるトレーニングになります。全身運動ということで、継続することで、心肺機能の強化、高血圧や動脈硬化の予防と改善につながります。また膝や腰などの関節への負担を軽減できる“やさしいスポーツ”ですので、体重が気になる方に対しても負担が少ないスポーツです。
●エクササイズ効果
通常のポールを使わないウォーキングと比較すると、前項の通り90%の筋肉を使うことによるカロリー消費率が良くなります。またノルディックウォーキングの特徴的な動作「グリップを握る&離す」により、肩や首の筋肉の緊張を和らげ、肩こりの防止や解消効果があります。さらに肩の動きも大きくなり、可動域が広がります。
●ダイエット効果
酸素を体内に取り込む有酸素運動です。脂肪を燃焼させ、肥満の予防と解消を目指せます。またポールで体を押すという動作は腹筋を使います。直接腹筋運動するエクササイズをしなくても、腹部鍛える運動になります。
●リハビリ効果
怪我や術後のリハビリとして、回復力を促し、個人、または病院でも行えます。医学的な研究報告もされています。
ノルディックウォーキングポールについて
ウォーキングポールと一言で言っても様々な形や仕様があります。ノルディックウォーキングでも専用のポールが必要になります。
ノルディックウォーキングでの効果を発揮するには、専用のポールを使うことが前提となりますので、必ず用意をお願いしています。
ただし、急にポールを用意するのは大変!
当クラブでは、レンタルポールのご用意があります。慌ててご購入せず、まずはレンタルポールからスタートし、のちにお気に入りのご自身に合ったポールをご購入ください。
ノルディックウォーキング専用のポールは、ストラップがグローブ状になっており、手を離してもグリップから落ちない仕組みになっています。ポールのリリース&キャッチによって、推進力を得て進みますので、手を離してしまうとポールが落ちてしまうトレッキングポールや、手を固定してしまうポールウォーキング用のポールは、ノルディックウォーキングではご使用になれません。
また、地面と接するラバーは、しっかりと地面と摩擦を得られるよう斜めにカットしてあるものを使用します。ストラップと同じく、ラバーの形状が丸いものや平たいものは、ノルディックウォーキングには適しませんので、ご使用をお控えいただきます。
ストラップの締め具合は「緩すぎず、締め付けすぎず」です。
リリース&キャッチがしやすく、地面を押しやすい締め具合は、実際に何度かポールを使って掴んでいくしかありません。またメーカーによっても差があります。ご購入の際には、ぜひ実際に手につけてみてご検討ください。
ノルディックウォーキングポール自体には左右差はありませんが、ストラップには左右があります。つけ間違いのないようにご注意ください。
実際に体験会でポールに触ってみて、のちにお気に入りのポールのご購入をご検討ください。もちろんインストラクターも各々お気に入りのポールを使っています。こだわりや使い心地を、ぜひお気軽に聞いてみてください。
ノルディックスローウォーキング
両手に専用のポールを持って歩く、バランスの良い全身運動であるノルディックウォーキング。
ですが、
「みんなが歩くペースについて行くのが難しくなってきた・・・」
「みんなと同じ距離を歩くのがキツくなってきた・・・」
そんな思いを抱く方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そのような方々に、ノルディックウォーキングを「ゆっくり」行うことにより、身体の負担を軽減し、無理のないペースで歩くノルディックスローウォーキングというプログラムがあり、当クラブでも導入しています。
これまでスポーツにあまり取り組んでこなかった方々にも、参加しやすい特徴となっています。
通常のノルディックウォーキングとフォームは共通していますが、
・ゆっくり、無理のないペースで歩く
・自然な姿勢で、目線を前方に向ける
・肩の力を抜いて、しなやかに腕を振る
など、体への負荷を軽減し、気軽にノルディックウォーキングを楽しんでもらえるようになっています。
ノルディックウォーキングと、ノルディックスローウォーキングでのスピードやリズムの目安は次の通りです。
●スピード:NW→4.5~5.0km/h NSW→4.0~4.5km/h
●リズム:NW→100歩/min NSW→90歩/min
●歩幅:NW→50~60cm NSW→40~50cm
また、肩に余計な力が入らないポールの長さなど、皆さんに楽しんでもらえるようなポイントがあります。
安全に長くノルディックウォーキングを楽しんでもらえるよう、インストラクター一同準備をしていますので、お気軽にご希望を申し付けいただければと存じます。